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研究員のつぶやき

2026年9月4日

夏休み行事の報告 
親子で楽しむミネラル工房 2026年8月2日(日)
 夏休みに,親子で楽しめる体験型イベント「金箔・銀箔のペーパーウェイト ―大理石原石を使って―」を開催しました.このイベントでは,岐阜県産の大理石に金箔や銀箔を貼り付け,世界に一つだけのオリジナルペーパーウェイトを作りました.多くの親子に参加していただき,会場は子どもたちの楽しそうな声でいっぱいになりました.
黒栁先生による金の解説
 教室は午前2回,午後3回の計5回実施し,各回16組を定員としました.当日は,運営委員の黒栁信之先生,和田義彦先生,福井清子先生,秦和也先生,大曽根司昂先生,下林典正特別研究員,大井修吾主任研究員が指導にあたりました.
 はじめに黒栁先生から,金がどのような場所で採れるのか,金の品質による呼び方の違いなど,「金とはどのようなものなのか」についてのお話がありました.金について学んだ後,ペーパーウェイトの作り方を一通り説明していただき,いよいよ制作開始です.
金箔を張り付ける様子
 金箔や銀箔は,膠(にかわ)を使って大理石に貼り付けます.しかし,金箔や銀箔は非常に薄いため,思い通りの場所に貼り付けるのはなかなか難しい作業でした.それでも,参加した皆さんは工夫しながら制作に取り組み,最後にはそれぞれ個性あふれるオリジナルのペーパーウェイトを完成させました.
 完成した作品を手に,皆さん満足した様子で帰っていかれました.親子で楽しみながら,金箔・銀箔や大理石に触れる貴重な体験となりました.


石に名前をつける会 -見つけた石のまとめ方- 2026年8月9日(日)
 益富地学会館では夏休みの恒例行事として,小・中学生や高校生を対象に石の名前だけでなく,「その石が地球上のどのような場所で,どのようにしてできたのか」を理解してもらうための指導を行っています.また集めた石をどのように整理して標本にすればよいか,レポートをどのようにまとめればよいかなど,さまざまな相談にも応じています..
 今年も昨年と同様,午前2回,午後4回の計6回,予約制で相談会を実施し,各回5組を定員としました.午前は定員10人が満席となり,午後は17人が参加しました.この日の指導には,益富地学会館の運営委員としてご協力いただいている武村道雄先生,友野治男先生,和田義彦先生,大槻浩先生,和歌山県立自然博物館の小原正顕先生,益富地学会館の朝倉顯爾専門員,大井修吾主任研究員,藤原卓名誉研究員にご協力いただきました.
 小原先生は化石に特に造詣が深く,化石に関する相談をお願いしたいと考えていましたが,今年は残念ながら化石を中心とした持ち込みはありませんでした.一方,ここ数年の猛暑で野外採取した石の持ち込みが少なくなっていましたが,今年は河原や海岸で採取した石の持ち込みが多かったように思います.なかには,同じ川でも採取する場所によって観察できる石がどのように変わるのかを考えている参加者もいました.石そのものだけでなく,採取した場所との関係に目を向けている姿から,地学を自ら探究しようとする意欲が感じられました.
 また,インターネットで情報を調べ,自分で薄片を作り,直交ニコルで観察するための撮影装置まで作ろうと試みている参加者もいました.薄片の作製方法や観察方法について相談を受けましたが,口頭だけで説明することは難しいため,今回は薄片作製を断念してもらい,もう少し大きくなってから益富地学会館の「薄片作成教室」に参加することをお勧めしました.
 今回も,子どもたちが身近な石をきっかけに地球の成り立ちに目を向け,自ら考え,探究する姿を見ることができました.今後もこうした「なぜ?」という疑問を大切にし,石を通して地球科学の面白さを伝えていきたいと思います.
公益財団法人 益富地学会館
〒602-8012
京都市上京区出水通烏丸西入
中出水町394
電話:075-441-3280
FAX:075-441-6897

【開館時間】10:00~16:00
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