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研究員のつぶやき

2024年11月8日

『桂川のかわらの石観察会』の報告
 2024年10月27日(日)に益富地学会館にて『桂川のかわらの石観察会・事前講習会』を,11月3日(日)に『桂川のかわらの石観察会』を実施いたしました.
10月27日 事前講習会
事前講習会の様子
 事前講習会は午前・午後それぞれ定員が20名で,午前中は20名の方に,午後は15名の方に参加していただきました.
 計90分の講習会の前半は,大井より桂川に転がっている石(岩石)はどこからやってくるのか,どのようにしてできたものか,桂川上流の地質図や海洋プレートの沈み込み帯を示した図を用いて説明がありました.また後半は藤原より観察地(桂川の川原)で見ることのできる石の種類と特徴についての説明があり,その後に講習用に用意していた桂川の川原の石を実際に観察しました.
 この講習の中で,11月3日に行くかわらには,チャート・砂岩や頁岩が多く,次いで緑色岩・花崗岩・流紋岩類の岩石が多いことや,運がよかったらきれいな桜模様の見える菫青石ホルンフェルスが発見できることなどの説明がありました.
11月3日 かわらの石観察会
かわらの石を観察する様子
 前日の11月3日の夕方,桂川の亀岡駅の北のエリアは雨により氾濫危険水位まで到達しており,かわらの石の観察会が開催できるのか心配になりましたが,当日は水位も下がり天気にも恵まれました.
 10:30にJR亀岡駅北口三雲駅に集合,90名ほどの方が参加してくださいました.そこから15分ほど移動して桂川のかわらへ.最初に,前日の雨の影響で桂川は流れが速いために近づかないようにすること,風が強いので帽子など飛ばされないようにすること等の注意事項を聞きました.それから観察できる石の特徴について簡単な説明を聞いた後にかわらの石の観察会の開始です.

 かわらは事前情報の通りチャートが多かったのですが,緑色岩等も良く見られました.また石英の熱水脈に由来のする白い石も見られ,それらの中から水晶を見つけることもできました.また運良く桜模様の見える菫青石ホルンフェルスを発見した方も若干名いました.
 前日雨により開催が危ぶまれましたが,終わってみれば太陽が程よく照る中に心地よい風が吹く絶好の野外イベント日和となりました.ほとんどの方が13:30の解散時間までかわらに残っており充実した観察会となりました.
公益財団法人 益富地学会館
〒602-8012
京都市上京区出水通烏丸西入
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【開館時間】10:00~16:00
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