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イベント

催し物のお知らせ

地学講座『隕石と鉄の旅 ー鉄からのメッセージー』
2025-03-02
 佐々木望先生と大井修吾主任研究員による地学講座です.佐々木先生が製作された標本を観察しながら,隕石や鉄について学ぶ講座です.
 たくさんの方の参加をお待ちしています.
日時2025年3月2日(日)10時00分~12時00分 
または
2025年3月2日(日)13時30分~15時30分
(同じ内容で2回実施します)
場所益富地学会館1階ホール
〒602-8012 京都市上京区中出水町394-2
参加費会員:3,000円
一般:4,000円
参加申込・ 申込開始日
 会員 2025年2月13日(木)
 一般 2025年2月21日(金)
 
・ 定員
 各時間帯20名(各時間帯、定員になり次第締め切ります.)
・ 申込方法
 電話・FAX・Email等でお申し込み下さい.
  電話  075-441-3280
  FAX  075-441-6897  
  Email  info@masutomi.or.jp
講師
佐々木 望、大井修吾
講座の内容 広い宇宙を漂っていた塵『隕石』が集まってできた『鉄の惑星』地球.その表面にできた地殻と大気,その中で営まれる人間社会,社会を支える一人一人の人間と生き物,それらすべてとつながる『鉄』.
 『隕石と鉄の旅』は137億年前の宇宙の『ビッグバン』から50億年後,恒星での核融合の最終物質として鉄が誕生した時に始まりました.それから長い年月,『隕石』として宇宙を旅した鉄は46億年前に,鉄が36.4%の重量を持つ『鉄の惑星』地球を創り出しました.
 重い鉄は地球の中心部に集まりましたが,冷えた地球表面の海にも溶け出していました.今からおよそ30億年前に地球の大気中に酸素が供給された時,それまで海水中に溶けていた鉄は酸化鉄となって「一気に」海の底に堆積し,縞状鉄鉱層を形成しました.
 およそ400万年前に出現した人類の祖先は200万年前には石を石器として道具にすることを学び,5000年ほど前に銅や錫で青銅器を造って金属の利用に目覚め,4000年ほど前に鉄器を使い始めてから文明を飛躍的に発展させてきました.それから現在まで『鉄器時代』として人類は繁栄を極めています.
 28億年前に太古の海底に沈殿した鉄は,世界各地で鉄鉱石として掘り出され,鉄道と船での長い旅路を経て,製鉄所の溶鉱炉(高炉)のてっぺんから炉内に装入され,約7時間後に炉の下部の出銑口(しゅっせんこう)から28億年ぶりに鉄として現代によみがえり,また新たな旅路へと出発します.
 『鐵』は『金の王なる哉(かねのおうなるかな)』とも書かれ,今日も私たちの日常を支えています.鉄に続くアルミニウムやシリコンが人類を新たな高みへと飛躍させるとしても,われわれの体の中をヘモグロビンとして旅する血液中の鉄のように,鉄はわれわれにとってかけがえのない役割を担って,これからも人間社会の中を旅し続けて行くでしょう.
公益財団法人 益富地学会館
〒602-8012
京都市上京区出水通烏丸西入
中出水町394
電話:075-441-3280
FAX:075-441-6897

【開館時間】10:00~16:00
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